皆さんこんにちは!たなかです!
またまた詐欺相談なびにとある情報が寄せられています。
それは「Mtfexg」に関するものです。
厳密には詐欺にあったのではなく、まだまだ「情報を求める」といったものですが、果たしてMtfexgとは一体何なのか、調査してみました。
Mtfexgとは?
情報を求められているMtfexgについて調査してみました。
一応公式サイトがあります。
先鋭的な印象のサイトですが、どうやら仮想通貨の取引所のようですね。
というのも、他のページで仮想通貨の相場や費用が掲載されています。
これだけであればさほど問題ではなさそうですが、調査を進めてみると、少々怪しい雰囲気が漂ってきました。
というのも、instagramのDMでこちらを紹介してくるアカウントが多数あるとのこと。さらにはそれらの多くがアイコンに美女を設定し、たどたどしい日本語で登録を求めてくるというものでした。
そのようなアカウントが勧めてくることで怪しさが増しています。
もしかしたら詐欺相談なびにて情報を求めた投稿も、instagramのDMでMtfexgに誘導されたことで、Mtfexgについての情報を求めたのかもしれません。
instagramからLINEに移行する
さらに調査を進めてみると、実際に被害にあったとの声をキャッチしました。
何やら最初のきっかけはinstagramのDMとのことですが、その後LINEアカウントを教えてくれと迫られるようです。
そしてLINEにて、Mtfexgの存在やサービスの利用方法をレクチャーしてくれるとのこと。
最初は100,000円入金し、利益が出て出金もできたとのこと。
このような成功体験から、警戒心が緩んだ部分もあるのでしょう。さらに、もう一度利益が出て出金できたとのこと。
これで完全に油断したとのことで、次に入金したお金はなかなか出金できず、問い合わせてみると英文のメールが届いたとのこと。
そのメールを翻訳・要約すると、「あと3倍入金しなければ出金できない」とのこと。
この被害者は、2回の成功体験から3回目に関してはかなりの金額を入金したとのこと。
結果、回収できなくなってしまい、詐欺だったことに気付かされたとのことです。
これらからすると、仮想通貨の取引所を装った詐欺グループだと考えてよいでしょう。
「SNSきっかけ」の詐欺が増えている
近年、instagramやTwitter等、SNSから詐欺に巻き込まれるケースが増えています。
画像:国民生活センター:SNSをきっかけとした消費者トラブルにあわないために(https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202110_03.pdf)
2021年の数値が低いのは、2021年の集計データが出ていないからです。
この図からも、年々SNSをきっかけとしたトラブルが増えていることが分かります。
その要因として、SNSは多くの人が利用している点が挙げられます。それこそ、PCに詳しくない人、ニュースに疎い人も利用しています。
さらには気軽にDMを遅れてしまう点もあります。
電話の場合、相手の電話番号を知らなければ電話をかけることはできません。LINEも同様です。相手のアカウントを知らなければ連絡は取れません。
しかしSNSの場合、相手のアカウントまでアクセスしてしまえば、DMを送ることができてしまいます。
適当にアクセスし、コピペしたDMを大量に送り付けているのでしょう。
もちろん全員を騙せるとは思っておらず、とりあえず何人か引っ掛かれば良いとの考えで大量に送付し、返信があれば個別に話せるLINEに誘導するのです。
その際、アカウントでゴージャス感・成功者感を出すような投稿をしていれば「これでゴージャスな生活が送れる」と何となくイメージさせます。
結果、騙されてしまう人もいるのです。
本当に儲かるなら他人に教えない
当たり前の話ですが、本当に儲かる話であればわざわざ第三者になど教えません。
自分自身や極々近しい友人、あるいは身内だけに留めておけばよい話です。
しかし「多くの人に参加してもらいたい」「より多くの人で参加すると利益が出る」「困っている人を助けたい」といったもっともな理由を主張してくるのですが、もしそれらが本当であればSNSのDMなど使用しないでしょう。
知らない人間から送られてくるDMなど、害でしかない。このような認識でいても全く問題ないでしょう。
まとめ
Mtfexgは外国人詐欺グループによる仮想通貨取引所を模した詐欺である可能性が高いです。
手口等を考えると、常習犯の可能性が高いです。
今回はMtfexgという形ですが、時間と共に形を変えるのは明白です。
しかし大切なことは、SNSにて知らない人間からのDMは真に受けないことです。多くの人に見てもらいたい気持ちがあるとしても、知らない人間からのDM、ましてやたどたどしい日本語のDMには警戒した方が良いでしょう。
もちろん健全に利用し、日本人ユーザーとコミュニケーションを取りたい外国人もいますが、そのようなユーザーはinstagramで完結します。
LINEに誘導してくるようなことはありませんので、LINEに誘導してくるようなアカウントには気を付けましょう。