皆さんこんにちは!田中です。
3月20日、2022年12月に会社経営者相手の暴行致傷容疑で逮捕された菊地千賢容疑者。何やらただの暴行致傷容疑ではなく、様々な要因が絡んでいる犯行だったようです。
手錠監禁とランボルギーニ強奪
菊地千賢容疑者の逮捕容疑は逮捕監禁と強盗致傷です。
住所・職業共に不詳の菊地千賢容疑者は2022年12月11日、豊島区のマンションにて30代の経営者男性に対し、刃物をちらつかせながら顔を殴打すると両手に手錠をかけて監禁。
現金107万円と車を奪ったとのことですが、驚くべきはその理由。
菊地千賢と被害者男性に面識はなかったとのことで、ではなぜこのような大掛かりな犯行に及んだのかと言えば、被害者男性の彼女からの依頼だったのです。
しかもです。
被害者男性の彼女と面識があったのではなく、instagramにて知り合ったとのこと。
彼女側から菊地千賢容疑者に対し、「彼が詐欺師か調べてほしい」「こらしめて欲しい」と依頼したとのこと。
これを受け、菊地千賢容疑者は昔からの知り合いに20万円の報酬をちらつかせて手伝いを依頼。さらにこの知り合いが知り合いを誘い、3人で犯行に及んだのです。
自宅マンションだけではなく勤務先などを連れまわして現金、腕時計、さらにはランボルギーニを強奪。
これにより、逮捕となったのです。
実は「再犯」だった菊地千賢容疑者
実は菊地千賢容疑者、過去にも逮捕歴がありました。
それは2016年のこと、LINEにて女子大学生に嘘の投資話を持ちかけ、現金をだまし取ったとのこと。詐欺容疑で逮捕された菊地千賢容疑者ですが、実はこの取り調べの時、少々気になるコメントを残しています。
それは「自分も騙された」というもの。
もしかしたら、情報商材等を購入して実践したか、あるいは今でいう振り込み詐欺グループに上手く使われたのかもしれませんが、いずれにせよ菊地千賢容疑者の逮捕は2度目となりました。
インスタグラマーとして活動していた菊地千賢容疑者
その後、菊地千賢容疑者はインスタグラマーとして活動していた時期もありました。
高額のオンラインサロン詐欺も行っていたとのことで予約詐欺を行っていたところ、twitterで影響力のあるZ李氏に問い詰められた過去があります。
それにしてもそんなに予約困難店で飯が食いたいものなのか。こいつ前パクられてテレビに出た時のアカウントでも前受け金泥棒を結構やってたんだけど、パクられて飲食店自体が憎くなったのか。泣いてるけど被害者も泣いてる訳だから全然かわいそうじゃない。 pic.twitter.com/ccQtQDZEwB
— Z李 | 裟舞赤運吐(SUB) (@HardBl00d) October 20, 2022
つまり、菊地千賢容疑者は実は「いわくつき」の人物だったことになります。
依頼した女性がそのような菊地千賢の素性を知っていたのか知らなかったのかは定かではありませんが、このような過去を持っていることを踏まえると「女性からの依頼を受けた」との言葉も信用性が低いです。
もしかしたら女性は恋人ではなく、あくまでもこの犯行に正当性を持たせるためだけのものかもしれませんが、いずれにせよこの女性も逮捕されています。
実は多い詐欺師の再犯
実は詐欺師の再犯は珍しくありません。
詐欺罪で捕まり、起訴された容疑者はもちろんですが、詐欺まがいの行為で成功し、さらに詐欺に手を染めるタイプの「再犯」もあります。
画像:法務省・第8編 詐欺事犯者の実態と処遇 – 法務省(https://www.moj.go.jp/content/001365737.pdf)
このグラフからも分かるように、詐欺の再犯率は高いです。
つまり、菊地容疑者も決して珍しい訳ではありません。
むしろ、典型的な詐欺師だと考えてよいでしょう。
情報商材に相通ずるものがある
菊地容疑者のこのような経歴は、情報商材に相通ずるものがあります。
情報商材を作成している人間の全てが逮捕歴がある訳ではありませんが、何度も同じような情報商材を繰り返して販売します。
少し調べれば過去に同じような情報商材を販売していたことなどすぐにわかるのですが、それでも「99人に笑われても1人を騙せば儲かるのが詐欺師」の格言さながら、情報商材を乱発しています。
結局、菊地容疑者に関しても同様で、少し調べるなどすれば彼の素性は理解できたことでしょう。
しかし、依頼した女性にとっては菊地容疑者の過去は知らなかったのか、あるいは知った上で依頼したのか、そもそも初めから共犯だったのかは定かではありませんが、結局は「何度も同じことをしている」人間だったのです。
少し調べればほかにも手掛けたことのある情報商材の情報などいくらでも出てくるものですが、そのような聡明な人間を相手にしているのではなく、簡単な口車で騙せる相手を対象にしているのでしょう。
菊地容疑者の逮捕は、「ひどい事件」にとどまらず、情報商材の注意啓蒙に相通ずる部分がありますね。
まとめ
経営者を監禁暴行し、ランボルギーニを強奪する。しかもそれを経営者の彼女に依頼されてと、何かと衝撃的な文言が並んでいた事件ではありますが、少し紐解くと、詐欺の常連が新しい詐欺を働いた。
ただそれだけなのかもしれません。