下村岳人、金城旭輝両被告を起訴 経歴や会社名は? 代表取締役らGoToトラベル給付金詐欺罪

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フリーランス田中LINE

皆さんこんにちは!たなかです。

4月10日、コロナ禍からの景気回復策として政府が立案した「Go TO トラベル」を利用し、国からおよそ1,000万円の給付金をだまし取ったとして逮捕されていた下村岳人、金城旭輝両容疑者が起訴されました。

一体どのような手口の詐欺だったのか、詳しく見てみるとしましょう。

逮捕・起訴容疑となった詐欺の手口

下村岳人、金城旭輝の両容疑者が逮捕された容疑は詐欺です。

令和2年9月から11月まで、およそ1,100人が自社のホテルに宿泊したかのように装い、Go Toトラベル事務局に虚偽の給付期申請を行っておよそ1,000万円の給付金を不正に得ていたことで詐欺の罪に問われています。

実はこの後も同様の手口で給付金の申請を行ったのですが、事務局の職員に怪しいと見破られて受け取ることができませんでした。この件に関しても詐欺未遂の罪に問われています。

会社名はアーバーンシー株式会社とのうわさもあります。

Go Toトラベルの詐欺は多々ある

今回起訴されたGo Toトラベルをきっかけにした詐欺は、実は多々ありました。

ニュースで見かけたことがある方も多いかと思いますが、この背景にあるのはコロナ禍における緊急性です。

Go Toトラベルだけではなく、コロナ禍における経済・支援策として行政は様々な対策を打ち出しました。

ここで求められたのがスピード感です。日本の行政はいつも「遅い」ことが特徴でした。何かを行うにせよ、制度作りから承認までのフローが長く、本当に支援を受けたいときには既に受けることができない・必要としていない。このようなケースが過去に幾度となくあった反省から、コロナ禍における対策はスピード感を重視しました。

裏を返せば、これまでのような厳格な審査ではなく、ある程度必要な書類が用意されていれば、中身を精査することなく認可しました。

それだけコロナ禍はまさに「緊急事態」だったからです。

しかし、「承認が甘くなった」事実から、このような詐欺に走った会社が多かったのです。例えば旅行代理店大手であるHISの子会社がやはり同じように給付金詐欺に走っています。

行政側がスピード感を重視し、審査を甘くしたことで「審査が甘いので簡単に給付金が手に入る」との思惑から詐欺が横行してしまったのです。

実際、Go Toトラベルだけではなく持続化給付金や雇用調整助成金でも多くの詐欺が見受けられました…。

詐欺が流行する3つの理由


Go Toトラベルに関する詐欺を含め、一般的に詐欺に走る人には3つの理由があるとされています。

詐欺が増える理由その1:簡単

まずは「簡単そう」であること。

今回のGo Toトラベルがまさにそれで、本来行政への審査は必要書類をいくつも用意したうえで、厳正な審査を受けるものでした。つまり、「難しい」のです。

しかしコロナ禍における緊急性から審査を緩和。結果、「簡単に」給付金がもらえる環境だったことから詐欺が増えました。

詐欺が増える理由その2:困っている

理由としては同情すべき点もありますが、単純に困っていてお金を欲している人が増えれば詐欺は増えてしまいます。

Go Toトラベルだけではなく、持続化給付金や雇用調整助成金は、本当に困っている側にとってはありがたいものだったことでしょう。

一方で、それらは決して無条件に給付されるものではなく、条件が課されていました。つまり、困っているけど条件に該当しないので給付を受けることができない人もいたのです。

このような人は、悪いことだとは分かっていても詐欺に走ってしまうケースもあるでしょう。

詐欺が増える理由その3:スキームを教える人間がいる

Go Toトラベルはもちろんですが、コロナ禍における行政の支援策に関する詐欺では、行政側や士業の人間の逮捕者も出ました。

昨今、日本では「中抜き」なる言葉を見かける機会が増えています。詐欺に関しても、いわゆる「ルフィ」のような特殊詐欺犯たちは自らの手を極力汚さず、実行役を見つけては自分たちが手にする報酬よりも格安の金額を渡して犯行に及ばせ、自らがより大きな利益を得ていました。

実はこのスキームはコロナ禍におけるGo Toトラベルだけではなく、持続化給付金や雇用調整助成金の詐欺でも見られました。

お伝えしているように、本来行政からの認可を受けようと思うと困難なものでした。そのため、行政書士、税理士、司法書士に依頼するケースも珍しくありませんが、このような高度・専門的な知識を持つ人間がレクチャーし、詐欺を斡旋しているような状況となっていたのです。

結果、詐欺をしたいと思っていたのではなく、気付いたら詐欺に加担してしまっていた方もいました。

下村岳人・金城旭輝両容疑者の起訴についてのまとめ

下村岳人・金城旭輝両容疑者の起訴は妥当と言えば妥当なのでしょう。

捜査への影響を懸念し、警察は両被告の認否を明らかにしていません。

しかし、一つ言えるのはお伝えしたようにスキームを持つ人間が詐欺を広めてしまうこともあります。

今回はGo Toトラベルについてでしたが、ともすれば我々の身近なところで思わぬ形で詐欺に加担させられてしまうこともあるかもしれません。

ましてや国家資格保持者たる士業の人間に言われたら安心感もあります。その点では、詐欺を見抜くことがますます難しい世の中になっていますね…。

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