皆さんこんにちは!たなかです!
今回ご紹介する情報商材はこちら、「3次元ベータトレード」です。
初心者が初日に資産を生み出した数値を入力するだけで資産形成が行える、年間ベースでマイナス無しの投資法とのこと。累計2,000人以上の実績があるとのことですが、残念ながら誇大広告の類であって稼げるとは言えない情報でした。
一体どのような情報なのか、調査レポートをご紹介しましょう。
3次元ベータトレードとは?概要をチェック
まずは3次元ベータトレード何を謳っているのか、LP(ランディングページ)から見てみるとしましょう。
といってもかなりシンプルな構成で、冒頭で説明したことでほぼすべてです。
大手証券会社出身の株式トレーダーによる、20年間、年間ベースでマイナスなしの累計2,000人以上の実績のある投資法を紹介してくれるとのこと。
そんな3次元ベータトレードは完全無料で、受け取るためにはメールアドレスを登録してくださいとのことです。
セミナー風景が掲載されていますが、これが本当に3次元ベータトレードのものなのかは不明です。
信頼できるのかはこの後の調査次第といったところですが、具体的手法を一切伏せて登録だけを促す手法は悪質な情報商材の手法なので、あまり良い印象ではないですね。
特定商取引法に基づく表記
3次元ベータトレードには特定商取引法に基づく表記が用意されているのでチェックしてみました。
- 販売業者:株式会社スリーディ
- 運営統括責任者:小田 匡
- 住所:東京都港区南青山2丁目2番15号 ウィン青山1302
- 電話番号:050-5319-5713(お問い合わせはメールでお願い致します)
- E-mail:info@minikabu.net
- 表現及び再現性の注意書き:本商品に示された表現や再現性には個人差があり、必ずしも利益や効果を保証したものではございません。
とのこと。
独自ドメインのメールアドレスではありますが、電話番号がIP電話ですね。
IP電話って固定電話よりも秘匿性があるので行政もついに動きましたね。
画像:時事通信(https://sp.m.jiji.com/article/show/2926857)
これにIP電話も含まれていると。
それ以上に不可解だったのが住所です。
「東京都港区南青山2丁目2番15号 ウィン青山1302」を調べてみたところ、他に会社が入っています。
画像:株式会社オンライン(https://study-online.jp/company.html)
1302号室まで同じっておかしくないですかね?(笑)
そもそも、ここはバーチャルオフィスなんですよね。
画像:ワンストップビジネスセンター(https://www.1sbc.com/branch/aoyama/)
いつもお伝えしていますが、バーチャルオフィスやレンタルオフィスそのものは決しておかしなものではありません。
しかし、情報商材で使用されているケースも多いです。信頼性が重要な情報商材で、バーチャルオフィスの住所を記載されても、信用できますかね?
仮に3次元ベータトレードを利用してトラブルがあった際、記載されている住所に足を運んでも「契約終了しています」であしらわれる可能性があります。
さらにはIP電話。こちらも解約されていたら追跡できません。
結局はこうして逃げ道を用意しているってことなんですよね。
投資で多くの人間に利益をもたらしている会社とのことですが、違和感がありますよね。
3次元ベータトレードに登録してみた
この時点で怪しさのある3次元ベータトレードですが、とりあえず登録してみました。
LPの入力フォームにメールアドレスを入力してボタンをタップしてみたところ、次のページに移動しました。
ここでは先のLP(ランディングページ)より具体的なことが記載されています。
例えば「3年間で7億円を稼ぐ」とのこと。
仮にこれが事実であれば、それだけの利益を得ているのにバーチャルオフィスなんですかね。
さらに、LINEに登録してくれとのことでQRコードが用意されているのですが、「持田有紀子」との名前もあります。
登録することで、リアルタイム相場情報や動画、無料相談権を得られるとのこと。
調べてみると、持田有紀子氏は自身でYouTubeチャンネルやブログを開設し、さらには書籍も出版しています。
とりあえずQRコードを読み込んでみたところ、下記のアカウントが表示されました。
9,000人以上の友達がいますね。
早速友達登録してトークを覗いてみました。
何もありませんでした。
これから送られてくるってことですかね。
3次元ベータトレードは稼げないとは言えないが稼げると断言もできない
独自に調査を進めてみましたが、3次元ベータトレードは独自メソッドを展開した株式投資術です。
しかし、その中身に関して口コミ・評判を調べると「薄い」との声が圧倒的です。決して「詐欺」だとは言いませんが、そのメソッドを見ると、「薄い」と。
ただし、稼げないとは断言できません。もちろん稼げるとも断言できません。
これは、そもそも株式投資がそういったものだからです。
だからこそ、独自メソッドの付け入るスキがあるんですよね。仮に上がれば「メソッド通り」ですし、外れたとしても「だから株式投資は難しい」で済んでしまいます。
さらに言えば、ブログやYoutubeなどの活動も行っていて、LINEの登録者がかなりの数ということは、多少は影響力があるってことですよね。
そうすると、独自メソッド云々ではなく、一種の「仕手株」のような状況を作れてしまうんですよ。
画像:スポニチ(https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/07/30/kiji/20220730s00041000392000c.html)
ここでひろゆき氏は
“ただ、自分が仮想通貨を買って“周りにこれ儲かるよ”って言います。誰かが買うと、価格が上がるので、自分が得をするんですよ。なので宣伝してる人って、自分が得をするために、他人に買わせようとする“ババ抜き”をしてる人なんですね”
と述べています。
これが真理なんですよ。
持田有紀子氏が3次元ベータトレードの会員に「これが上がります」と言えば、会員はその株を購入しますよね。
つまり、株価は上がります。その発言の前にその銘柄を購入して、会員が買い始めた時に持田有紀子氏は売る。そうすれば持田有紀子は利益を高い可能性で得られることになります。
コンサル料が発生する可能性もありますが、こういった仕手株的な動きを作りたいってのもあるんじゃないかなと。
3次元ベータトレードまとめ
ということで、3次元ベータトレードは確たるものではありません。
そもそも株式投資がそういった特性のものなので、「確実性」はありません。
その一方で、バーチャルオフィスやIP電話を使用するなど、正体を隠そうとしている節もあります。
そこらへんをどう考えるかですが、個人的にはスルー案件かなと。